大久保柚季プロは作戦通りのプレーでルーキー対決制す
第16回目を迎えた「カストロールレディース」は3日間の全競技が終了しました。6バーディ・1ボギーの「67」をマークしたルーキー・大久保柚季プロが通算10アンダーでプロ初優勝を飾りました。

悪天候の中で迎えた3日目は最終組の1つ前からスタートしました。最終18番パー4での2打目は約20メートルのアプローチを残したが、ピンから下り1メートルに寄せ、パーでホールアウトしました。最終組で回り、トップタイで並んでいた水木春花プロがパーパットを外し、逆転が決まりました。

最終ホールで下りのパットを残したのは「作戦の1つだったんです」。決めないといけないバーディパットを外して敗れた2戦前の「ロイヤルメドウカップ」での経験がフラッシュバック。その悔しさから、手が動かなくても「転がって入ってくれるように」とあえてだったことを明かしました。

「勝って涙はなかったんですけど、いろいろ思い出して出ちゃいました。長い道のりだったんです」と優勝会見では涙する場面もありました。大久保プロは昨年のプロテストに4度目の挑戦で合格。今季は水木プロを始め、青木香奈子プロが初優勝を挙げ、ルーキー勢の活躍が目立ちます。「『次こそは』とみんな思っていると思います。今大会も上位にルーキーばかりいて、気合いが入りました」。念願だったプロ初白星を噛みしめました。

今大会開幕前は22位だった明治安田ステップ・ランキングは5位に浮上。次なる目標はランキング2位以内を挙げます。「ステップ後半戦は地元・関西での試合が多いので、そこでもう1勝できれば」と2勝目、そして来年はレギュラーツアーでの活躍を見据えます。
大久保プロ、プロ初優勝おめでとうございました!
