初優勝目指すカストロール契約・井上りこプロの“おまじない”
2日目の競技を終え、カストロール契約の井上りこプロが、首位と1打差の通算7アンダー・単独2位に浮上しました。優勝がかかる最終日は、BPカストロールの小石孝之社長から日ごろ言われている言葉を“おまじない”にし、18ホールを戦い抜くことを誓いました。
「無理にピンを狙わず、グリーン真ん中手前に落として、パターでバーディを奪う」という作戦通り、手堅いゴルフを続けた井上プロ。イメージしたプレーをコースで表現し続け、「ストレスなくゴルフができました」と「68」の好スコアをマークしました。「2日続けての60台です」と、きょうも笑顔を浮かべホールアウトできました。
これまで何度も上位争いをしながら、優勝には手が届きませんでした。この原因として、「ボギーが先に出たりすると、焦ってしまって…」とメンタル面を課題に挙げました。しかし、きょうは冷静なプレーに終始。この好ラウンドの裏には、日ごろ小石社長に言われている『怒らない、焦らない、がっつかない』という“三ない”という言葉を守るという意識がありました。初日のラウンド後、チームカストロールで食事をした際にも「“三ない”を守るんだよ」という“お達し”があったのだとか。さらに2日目の1番ティでも、小石社長自らが行うスタートコールで、マイクを通して『怒らない、焦らない、がっつかない』という言葉をかけられました。
喜怒哀楽をコースで出しやすい井上プロに対し、諭すように繰り返し言ってきた小石社長の言葉が、上位争いを続けるなかで生きたようです。初優勝がかかる明日も「周りにとらわれることなく、“三ない”を意識します。波のないプレーができるように」と自分に言い聞かせながらのプレーとなります。でも最後に、「やっぱり(優勝するには)ガツガツ行ったほうがいいのかな?」と井上プロらしい言葉が出てきたのはご愛敬。最終ホールまで冷静に戦って、優勝をつかみとる姿に期待です。